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【アルミホイール】【品薄】【高騰】 なぜ? やはり「あの国」が・・・

アルミホイールが品薄・高騰状態が続いています。一体なぜ品薄・高騰状態になったのでしょう?
何故か「入荷未定」や「納期未定」の文字をよく目につきます。
実は「あの国」の「ある事情」が深く関係している様です。「あの国」の事情と世界情勢も踏まえて検証。
アルミホイールの購入を考えている方に詳しく解説します。

目次

アルミホイールが高騰する理由

何でもそうですが、物の値段は需要と供給のバランスによって決まります。
これは市場の原理です。
物が少なくなれば、その物を欲しいと思っている人は多少値段が高くても買いますよね?
こうして価格は上がっていく訳です。

アルミホイールも「物が無いから」価格が上がっているのです。

なぜアルミホイールが品薄になったのでしょう?
もう少し深堀りしてみます。

アルミホイールが品薄になった理由

アルミホイールに限らず、品薄になる理由は主に3つ。

① アルミニウムの原材料(ボーキサイト)の不足
② 生産コストの上昇
③ 物流の問題

① アルミニウムの原材料(ボーキサイト)の不足

アルミニウムは「ボーキサイト」という鉱物を製錬してものです。
中学の地理授業で聞いたことがあるかもしれませんね。

ボーキサイトの原産国は、オーストラリアと中国が世界の約50%を占めています。
しかも埋蔵量も豊富でアルミニウムの原材料の不足は考えられません。

② 生産コストの上昇

アルミニウムはボーキサイトを製錬したものと前述しました。
しかし、その製錬やリサイクルする際に莫大な電力コストがかかるのです。
俗に「電気の缶詰」と言われるほど。

因みにアルミニウムの産出国は、中国が圧倒的なシェアを誇っています。
日本のアルミ産業は中国無くして成り立たないといっても過言ではないでしょう。

その中国の電力事情が大きく関係しているのです。
電気を作るのに、石炭、天然ガス、石油が使われる訳ですが、これらの天然資源が高騰しています。
コロナによる需要と供給のバランスが崩れ、まだ回復していないのが現状。

また温室効果ガスの発生を抑える世界的な情勢もあり、中国政府も国策として取り組んでいます。

石炭などの高騰 → 電気が作れない → アルミホイールができない・運べない

簡単にいうと、上記の流れが原因です。

③ 物流の問題

とは言え、アルミニウムが全く作れない訳ではありません。
少なからず、アルミホイールも生産されてます。

アルミニウム自体の生産は勿論、ホイールとして加工された物が中国から輸入されています。
主に船で日本に運ばれる訳ですが、ここでもやはり2つの問題が発生しています。

1)船の燃料代の高騰
船の燃料(石油)が不足→高騰

2)圧倒的に稼働している船が少ない
コロナで世界的に貿易量が減り稼働している船が少ない。そこに燃料代の高騰のダブルパンチ。

生産コストの上昇と物流の問題

「生産コスト」と「物流」の問題。アルミホイールが品薄状態になる理由です。

この状態がいつまで続くのかは不透明ですが、今は耐えるしかありません。
またどうしても必要な場合は、比較的入手経路がしっかりしているお店で入手するしかないですね。

メーカー純正品は、品薄とは聞きませんので、手堅く純正品を選ぶのもアリ。

 

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くるまる

車と趣味の釣りを愛しています。某ディーラー系販社で鈑金塗装職人→社内講師→中古車仕入れ担当→ 一応管理職です。車に関する小ネタや中古市場相場のコラムを配信しています。

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